【聴覚障害でも英語やれる!002】聴覚障害ってむしろ英語学習に向いてるのでは

   

TOEIC独学830女子、講師歴11年目、こっこです。
さて本日は、聴覚障害者のほうが実は英語の感覚を掴むのは早いのでは?という話をします。

きのう、モニターのペコさんに二度目の授業をしました。
ペコさんはわからないところに付箋をつけて、すぐ聞けるようにしたり、大きな付箋にびっしり英語の短文を書いてみたり、努力がすごいです。
前まで、英語なんて無理だと信じていたとは思えません。

わたしは人のやる気スイッチを押すプロですが、押されると人が変わったように行動できる人が多いのです。
宿題をやらなかった子が、気がついたらやるようになるのはザラで、鼻息荒くめちゃくちゃ高度な質問してくるのが普通になってしまった生徒もいます。
こっちが何かを言う必要は全くなく、宿題も勝手にやるから最早いらない。笑

ペコさんは、最初から努力家ですし、わたしにできることは「質問に答え、英語へのハードルを落として、気分を軽くしていくこと」です。
そのひとつとして、そもそも、手話ができるひとは英語学習するうえで強いのでは? と思った話をしました。

こちらもどうぞ
【聴覚障害でも英語やれる!001】ノート公開!実際の対面指導を始めたよ!
「どうしてそんなに聴覚障害のことがわかるの?」 への答え
 
 

手話を考えよう

手話というのは、あまり、てにをは、こそあど、などがなく、単語と単語の連結です。
だから、そこからイメージしあうことで、物語を伝え合っています。

ですから、完全な文を伝えなければいけない書き言葉と比べて勝手が違い、ちょっとした第2言語なのです。
言語を使い分ける感覚を知っているのは、英語をやる上で強い。

多くの人が、自分が英語ができるようになったら、つまり二言語を使ったら、どうなるかのイメージがうまくできません。
だから、未来を具体的にイメージしづらく、挫折しそうになります。
みんなの言語背景がほぼみんな同じ日本では、仕方のないことです。
しかし、そもそも聴覚になにかあって手話で補っている人たちは、手話でなにかが開通する感覚を知っている可能性があるのです。
全員が手話をできないにしても、簡単なあいさつくらいみたことあるはず。

ペコ「すごい、なんでわかるんですか?! わたし手話できるのに全然わかんなかったww」
こっこ「なんでかな笑 でも手話というものの存在を知ったときから、意味はわからないけど、思ってたんだよね
『ずいぶん、ざっくりしてんなー笑』って
ペコ「wwwww」
 
 

手話のざっくり感は強い

驚愕したのですが、手話検定の上から二番目、二級に必要な語彙は2000語です。
わたしの英語の語彙は6000語。
手話、少なすぎないか?!

手話はそもそもそんな少ない語彙で、すべてを伝えようとする、マジざっくり言語です。

考えてみれば、英語を学習途中の人が、いざ海外で英語を聞き取ろうとすると、すべて聞けるかはわかりませんね。
新聞などの文を読もうにも、知らない単語や言い回しがあるかもしれない。
わたしでも訛りが強かったり、速いネイティヴの喋りは拾えない言葉もたくさんあります。
そういう少ない情報で頑張る瞬間が、必ずやってきます。

健聴者は日本語では全部完成された文が耳に聞こえてくるので、その感覚に慣れています。
「わたしはリンゴがすきです」みたいな。

しかし手話はざっくりです。
「わたし、りんご、すき」みたいな。

もっと話が長くなった時、拾えない語が結構あっても、てにをはがなくても、話を自分でイメージして補えるかは大事です。
このざっくりした情報しか手に入らなくてもなんとかする感覚。
もっといえば、口が読めなかったり、手話が見えなかったり、情報が断片的になることなんて茶飯事な聴覚障害者は、意味を補完して理解するのに長けてると思うのです。
 
 

推測は大事

たとえば、口にあっつあつのお餅が入ってて
「おいしい!」という時、音は「おいひい!」みたいになります。
聴覚障害の人の子音の弱さはこれに近い人もいますね。
さらに、この場合あついお餅が口に入っててハフハフしてるため、口もそんなに正確に動いてない。

しかし、健聴者はその音の短さからだいたい4文字であること、母音がoiiiであることを割り出します。
そして、状況から、お餅を食べて言う4文字が「ピストル」みたいな全く関係ない言葉であるわけがなく、総合的に考えて「おいしい」であるとわかります。
聴覚障害者が口を読むときも、原理は近いはずです。
さすがにハフハフされたらなにも読めないかもですが、飲み込んでから、口の開く時間や形的に4文字くらいで、oiiiで、お餅を食べてとりあえず言う言葉。そんなに候補がありません。

推測で補うかんじ、わかりますか?
おいひい!という、正確さがあまりない情報に、自分の推測をくっつけているからわかるのです。
本来おしゃべりとはそういうもので、相手が言おうとしていることを一緒に想像したりしますよね?
完璧な文章にして言われないと何もわからない人はあまりいません。

しかし英語をやるとなると、なぜか、完璧な情報を求め、完璧な文を話せないことにコンプレックスを感じて、恥ずかしいから話さないみたいな日本人は多いです。

そんなとき、すでにざっくりした言語・手話に慣れている人たちの方が、そういう推測でなんとかなる感じには慣れているはずです。
2000語しかないんだから、頭で補わないと足りなくなってきます。
想像の余地がないくらい、全部わからないと、説明しないと、という完璧主義になってはなかなか手話で話せない。
それが普通の方が、実は強いかもしれませんよ。
 
 
いかがでしょうか?
聞こえないと言語が無理なのは思い込み。
障害があるほうが常に不利なのも思い込み。

かんがえてみれば、健聴者でも別に英語がメキメキできはしませんから、聞こえていれば必ずできるものじゃないんですよ。
はなして使ううえでは、そりゃ聞こえてたほうが有利でしょうが、学ぶ過程では、聞こえていることより大事なことはごまんとありますよ。
むしろ、静かだから、集中して単語覚えられる人もいたりしてね。笑

次回はみんながつまづく前置詞のはなしをしましょう。
では、またね。
 
 

こっこのプロフィール

海外在住経験ゼロで、TOEIC830をとった日本人女子。LINEのタイピングはネイティブより速い。アメリカ人だとおもったと外国人によくいわれる。
海外旅行のファッションと、荷物が軽いことにこだわりまくる。
ブログの直帰率低減に注目しており、その記事は多くのブロガーから読まれる。
詳しくはこちら。

 - 聴覚障害でも英語, 英語